白砂の海を見下ろす、天空の果樹園。潮風と信念が育てる、児玉柑橘園の「ありのままのタンカン」

2026.01.30
COLUMN

奄美大島、名瀬地区。 美しい白い砂浜と、どこまでも広がる碧い海で知られる「大浜海浜公園」。その絶景を見下ろすように、ぐねぐねと続く山道を登った先に、今回ご紹介する「児玉柑橘園」はあります。

奄美大島の美しい白浜と碧い海

奄美大島の美しい白浜と碧い海

海からの力強い潮風が吹き抜け、南国の太陽が惜しみなく降り注ぐ場所。 私が訪れた日は、抜けるような青空が広がっていました。濃い緑色の葉を茂らせたタンカンの木々とオレンジの実。そのコントラストは息を呑むほど美しく、木々がこの豊かな環境を全身で喜び、呼吸しているかのように感じられました。

タンカンの葉と果実の見事なコントラスト

タンカンの葉と果実の見事なコントラスト

果樹園を引き継いで9年。たった一人で向き合う「土」と「木」

園主の児玉旭(こだま あきら)さんは、9年前に叔父からこの果樹園を引き継ぎました。それまでは会社勤めをしていたという児玉さん。農業は全くの素人からのスタート。「最初は何もわからなくて。近所のタンカン作りの上手い人に、教えてもらいながらでしたよ」と当時の苦労を振り返ります。

「柑橘作りは面白いですよ」と語る、児玉柑橘園の児玉さん

「柑橘作りは面白いですよ」と語る、児玉柑橘園の児玉さん

現在、広大な斜面には約1000本ものタンカンの木が植えられ、そのうちの毎年400本ほどから収穫を行っています。収穫期こそ手伝いが入るものの、それ以外の剪定や土作り、日々の管理はすべて児玉さんお一人で行っています。2月の収穫が終われば、息つく暇もなく次のシーズンのための剪定が始まる。自然相手の仕事に終わりはありません。

「除草剤は使わない」ハブの危険と隣り合わせの信念

児玉さんの栽培では「除草剤を使わない」ことをモットーとしています。
「草が生えているほうが、土が乾燥せず、良い状態を保てるんです」そう語る児玉さんの足元には、緑色の草や蔓が自然のままに広がっています。しかし、ここは奄美大島。草を伸ばしすぎれば、猛毒を持つハブが潜む危険性が高まります。自身の身の安全を脅かしてでも、機械を背負い、汗を流して自分の手で草を刈る。それはすべて、木にとって最良の環境を作るためです。
また、農薬や肥料も極力与えていません。

消費者のことを思う、それが児玉流のタンカン作り

消費者のことを思う、それが児玉流のタンカン作り

「完全に無農薬だと、どうしても見た目が悪くなりすぎて商品価値が下がってしまう。だから最低限の使用には留めますが、基本は自然のままに育てています」木の生命力を信じ、消費者のことを思う、それが児玉流のタンカン作りです。

違いを楽しむ、テロワールという価値

「柑橘作りは面白いですよ」 インタビューの最中、児玉さんがふと漏らした言葉が印象的でした。作り手や土壌によって、同じタンカンでも全く違う味わいになる。自分の作ったものと、隣の人が作ったものでは個性が違う。その違いこそが自然の豊かさであり、この土地の「テロワール(風土)」なのだと。

丸々と立派に実ったタンカン

丸々と立派に実ったタンカン

ご家庭で楽しむ、飾らない美味しさを

今年、おらがまちでお届けするのは、児玉柑橘園の“訳あり”タンカンです。
訳ありといっても、決して味が劣るわけではありません。
タンカンの選果基準は非常に厳格で、糖度や酸度のバランス、そして表面の傷や色づきなど、見た目が基準に満たなかったり、数値上の規格から外れてしまっただけで、「秀品」としての出荷は叶わなくなります。
しかし、その味は、児玉さんが手塩にかけて育てた本物です。

甘さと酸味のバランスが最高!ジューシーなタンカンです

甘さと酸味のバランスが最高! ジューシーなタンカンです

潮風に吹かれ、ハブの影に立ち向かいながら草を刈り、自然のままの力を引き出したタンカン。皮を剥けば、そこには奄美の太陽を凝縮したような濃厚な甘みが詰まっています。
見た目は少し不恰好かもしれません。でも、自宅で家族と頬張るには十分すぎるほどの美味しさです。今年はぜひ、児玉さんが守り抜いたこの「天空の果樹園」の恵みを、お手頃な価格でたっぷりと味わってみてください。

児玉柑橘園の旬!奄美大島完熟たんかんは当店オンラインショップで取り扱っています。
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