糖度20度の衝撃。東久留米・野島自然農園が育む〝幻の赤〟レインボーレッドキウイジャム
東京都の名水百選にも選ばれた豊かな湧水群を持つ東久留米市で、晩秋の短い期間だけ収穫される希少な果実。それは、野島自然農園が手がける「レインボーレッドキウイ」(以下:レインボーレッド)です。

東久留米の野島自然農園でたわわに実ったレインボーレッドキウイ
市場に出回るキウイフルーツのほとんどは緑色の「ヘイワード種」ですが、このレインボーレッドは植物分類上、Actinidia chinensis(シナサルナシ)の系統に属し、その外観は少し異なります。
野島自然農園では、この希少品種の個性を最大限に引き出し、旬の時期に瓶詰めし「レインボーレッドキウイジャム」を。今回は、このジャムがなぜ特別なのか、その理由と美味しい楽しみ方をご紹介します。
酸っぱくない、毛がない。異端のキウイ「レインボーレッド」
まず驚かされるのは、その見た目と味のギャップです。
レインボーレッドの表面には、キウイ特有の毛がありません。つるりとした果皮を剥けば、中心部から鮮やかな「赤色」が放射状に広がっています。この赤色は抗酸化成分であるアントシアニンによるものです。

中心部から鮮やかな「赤色」が放射状に広がっている、レインボーレッドキウイ
そして最大の特徴は、その圧倒的な「甘さ」です。
一般的なキウイの糖度が12〜15度であるのに対し、完熟したレインボーレッドはおよそ20度にも達します。これは一般的なイチゴやブドウを超える値です。酸味が穏やかなため、熱帯果実のような濃厚な甘みがダイレクトに舌に伝わってきて、思わず「甘い!」と呟いてしまうことでしょう。
そんなレインボーレッドをじっくりと煮込んでできたのが、このキウイジャムです。完熟果実そのものの甘みを活かして作られているため、砂糖の甘さとは違う、果実本来の奥深いコクを楽しむことができます。

自然に任せた農業が生む、凝縮された味

無農薬・化学肥料不使用の自然栽培にこだわり、安心安全な野菜果や物を栽培している野島自然農園の野島さん。
おいしさの裏側には、野島自然農園独自の栽培哲学があります。
糖度を上げるために科学肥料を使用するのではなく、植物が本来持っている生命力を信じ、その成長を阻害しないよう環境を整える、いわば“自然由来の農業”です。不自然な介入を避けることで、レインボーレッドという繊細な品種は、野性的かつ凝縮された旨味を蓄えることができます。
パンに塗るだけではもったいない。美食への活用法
このジャムは、その高糖度と特性から、調味料として活躍できます。
おすすめの食べ方を3選
1. サラダが変わる「フルーツドレッシング」
レインボーレッドの強い甘みを、天然の甘味料として活用します。
ジャム、レモン汁、塩、コショウを混ぜ、オリーブオイルで乳化させるだけで、高級レストランのようなドレッシングが完成します。レインボーレッド自体に酸味が少ないため、レモンで酸を補うのがポイント。ルッコラなどの葉野菜や、ホタテのカルパッチョと合わせると、素材の味を引き立てる極上の前菜になります。

2. お肉を輝かせる「グレーズソース」
豚肉や鶏肉のソテーの仕上げに、このジャムと少量の醤油を加えて絡めてみてください。ジャムの糖分が加熱されて香ばしい照り(グレーズ)となり、お肉に深いコクを与えます。フルーティーな甘じょっぱさは、メインディッシュの格を一段引き上げてくれます。

3. ワインが進む「チーズとのペアリング」
実は、一般的なキウイは乳製品と混ぜると苦味が出やすい性質がありますが、レインボーレッドはその原因となる酵素(アクチニジン)が極めて少ない品種です。 そのため、カマンベールやブルーチーズに乗せても苦味が出ず、チーズの塩気とジャムの甘みが絶妙に溶け合います。アペリティフとして、白ワインやスパークリングワインのお供に最適です。

今だけの「旬」を味わう
レインボーレッドの収穫は10月下旬から11月中旬。
冬の入り口に並ぶこのジャムは、その年の秋に収穫されたばかりの完熟果実を使った〝初物〟です。
瓶の中に透ける果肉の鮮やかな色と、ビタミンC豊富な栄養価は、これから迎える冬のギフトやお歳暮にも気の利いた一品となります。東久留米の風土と野島自然農園のこだわりが詰まった「幻の赤」。この一瓶で、食卓に彩りを添えてみてはいかがきでしょうか。
野島自然農園の旬!レインボーレッドキウイジャムは当店オンラインショップで取り扱っています。
おらがまちオンライン直売所・Yahoo!ショッピング・ふるさと納税(さとふる)から、ご利用しやすいショップをお選びいただけます。


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