どくだみ -時期 5月下旬~6月

2023.07.20
COLUMN


効果
漢方生薬名は「十薬」といい、馬に食べさせると10もの効果があるということから名付けられた。

宿根草で根っこから増えていく植物、白い可愛い花を咲かせ、八重咲の種類もあります。
日陰エリアで湿った場所を好み、引き抜いても根っこが残りやすいのでほぼ全滅することは出来ないと言われ繁殖力が強いです。
特有の臭気があるため、毒が入っているのではないかと思われますが、毒をにがす緩やかにする効薬が高く、傷みに効くとされています。
漢方生薬名は「十薬」ですが、海外だと『和のハーブ』と言われているようです。

どくだみは、香りの元で強い殺菌作用がある[ デカノイルアセトアルデヒド ]という精油成分が含まれています。
また、フラボノイド成分である[ クエルセチン ]、[ ルチン ]や[ クエルシトリン・イソクエルシトリン ]が含まれています。
中でも[ クエルセチン ]は血管を拡張させたり、尿の排出を促進したり、炎症を抑える効果があります。
[ ルチン ]は、血管の透過性を適度に保ち、血管を丈夫にする働きがあります。
[ クエルシトリン・イソクエルシトリン ]には、利尿効果や毛細血管の強化作用があり、新陳代謝を促すため、体のすみずみまで栄養を届け、肌の生まれ変わりを促進します。
利尿作用や便を緩くする作用は便秘改善に期待できるために、デトックス効果やダイエット効果にも繋がり、
体内に生じた毒素や老廃物を排泄する効果で、血液を浄化し、ニキビや吹き出物などの肌トラブルも生じにくい体質へと改善するといわれています。

他にもミネラルやビタミンが含まれており、徐々に紹介していきたいと思います。

どくだみの副作用

どくだみには子宮収縮作用があり、妊娠中の方には注意が必要です。
また、腸内に水分を集めて便を柔らかくし、腸の動きを活発にする際に、お腹がゆるくなる場合があります。なぜなら、
利尿・便秘改善・解毒などに効果があるとされているフラボノイド(クエルシトリン・イソクエルシトリン)や、
カリウム・マグネシウムなどが含まれているからです。
カリウムを豊富に含んでいるために腎臓の機能が低下している方や高カリウム血症の方にとって、
カリウムの利尿作用が腎臓に負担になってしまうことも考えられますので、注意が必要です。

生
皮膚に関するトラブルに効果

生の葉っぱをすり潰した液をつけると、かゆみ止め・痛み止め・湿疹・水虫などの皮膚に関する病気に効果があります。特に人気があるのが化粧水・クリーム・石鹸に加工することによって、ニキビを防いだり美肌効果が得られるとの事で、化粧品として重宝されています。

茶
どくだみは『日本の三大薬草』の一つ

どくだみは、ノンカフェインのお茶として体内に取り入れることも出来ます。
どくだみ茶は『日本の三大薬草』の一つで、他にはセンブリとゲンノショウコがあります。
特有の臭い匂いは、乾燥させたり熱を通すことにより面白いほどに消えて、飲んだ時に苦く感じることは無く、さわやかに飲むことが出来ます。
どくだみは乾燥させると殺菌効果が失われますが、ビタミン・ミネラル・フラボノイド成分がたっぷり入っています。
利尿作用や便秘改善効果、炎症を抑える効果があるほか、動脈硬化・高血圧の予防作用があるとして健康茶としても重宝されています。

【関連記事】
野島農園では、どくだみ茶の製造販売を開始します!

 

[関連ワード] 脂肪肝予防 / 脂質の代謝改善 / 毛細血管を丈夫にする / 毛細血管強化 / 生活習慣病予防 / 免疫力向上 /
抗酸化作用 / 皮膚や粘膜の健康維持 / コレステロール / ホルモン / ビタミンK / 骨の健康維持 / 鉄分 / 貧血予防 / 貧血改善 / カリウム / カルシウム / 亜鉛 / マンガン / ビタミンB2 / ナイアシン / パンテトン酸 / コリン