浅海 崇夫さんの記事

(Web全体に公開)

新・太田から見える山々電子版【その5】 榛名山

2018年 06月07日 06:18

群馬県の「活火山」5つ目となる榛名山は、中央火口丘溶岩ドームの榛名富士がカルデラ湖である榛名湖に影を映し秀麗な姿を見せる群馬有数の観光地となっている。ロープウェイや遊覧船、釣りやキャンプ、冬にはスケートなど年間を通じて楽しめ、美しい景観とユウスゲなどの可憐な山野草が咲く自然を満喫できる県立榛名公園として親しまれている。最後の火山活動は古墳時代、5世紀から6世紀に掛けて二ッ岳が3回噴火したことが、噴出物など地質学的な研究により分かっている。有史以降の文献記録は残っていないが、平成24年渋川市の金井東裏遺跡の国道353号建設工事に伴う調査で、火砕流に巻き込まれた甲を着装し頭を榛名山に向け、背中を上に膝を屈していた成人男性の人骨と、乳児の頭骨が発掘され、考古学見地から人的被害が出ていたことが裏付けられている。全国でこうした人骨が発見されたのは初めてで、注目を集めた。山麓の伊香保温泉と榛名をこよなく愛した『竹下夢二』大正から昭和初期にかけ、美人画、詩文の挿絵などを描き♪宵待草♪の作詞で一世を風靡した文化人のアトリエが「湖畔の宿記念公園」に再現展示されている。歌碑から♪山の寂しい湖に…♪(佐藤惣之助作詩)が流れる大正ロマン溢れるスポ
ットだ。(深海山峰)[撮影=大島町・参考=群馬百名山〕

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