[【岐阜県下呂市】龍の瞳] トピックス

月刊龍の瞳-お米の話 [2018年6月]

2018年 07月03日 15:09

連載 お米の話(第2回)
土の力 前編

作物の生育には種も土も、そして人の技術と気持ちがとても重要です。料理で言いますと、食材・厨房機器の良し悪し、「腕」で出来栄えが決まるのと同じだと思います。
 今回は、私が最近、とても奥深さを感じている土の話をしたいと思います。
 作物の味に関しては、土がとても重要です。「地味」という言葉は、土の味が作物に移行するというイメージです。
 また、昔から「身土不二」、つまり体と土は二つではない、一体であるという考えがあります。四キロ四方以内の作物を食べれば健康になるということです。現代社会には通用しないのですが、かみしめたい言葉です。
 そもそも土とは何かですが、岩石が風化してできた砂や粘土と、長い時間をかけて動物の「亡骸」が微生物により分解されたものとの混合物です。
 最近の作物は、厚生労働省が十年おきぐらいに公表している日本標準栄養成分表を見るまでもなく、昔の食材に比べて栄養分が低下しています。
 なぜなのでしょうか。
 第一に、土が悪くなっているからです。土の中にはたくさんの微生物が生息しています。その微生物の餌が、たい肥などの有機物。有機物の中には、二酸化炭素由来の炭素がありそれを食べてエネルギーにしているのです。
 人間も炭素の入った炭水化物植物を食べて消化し、熱源やエネルギーのもとにしていますが、微生物も同じなのです。根は、菌根菌という微生物に餌を与えて、菌根菌は根に養分を供給するという、両者の共存関係が培われています。微生物の豊富な土は、化成肥料中心の土よりも一、二度地温が高くなり、冷害に強くなります。実際に平成五年の東北地方を中心とした大冷害の年にも、有機物を投入した微生物豊富な田んぼは、被害が少なかったようです。  (つづく)

最新情報はこちら→ ryunohitomi.co.jp

コメントにはログインが必要です。

おらがまち会員ログイン

ログインできない方はこちら

新規登録はこちら(無料)